「まるぐランド for HOME」は、ベネッセコーポレーションが提供していた、発達特性による学びにくさを抱える小学生向けのタブレット型家庭学習支援サービスです。
認知特性に合わせた無学年式タブレット学習とオンライン個別指導を組み合わせた、発達特性支援に特化した教材として支持されていました。
そんな頼もしいサービスだっただけに、本当に残念なお知らせですが…公式より、サービス提供終了が発表されてしまいました。
- 新規入会(ライトプラン)受付終了:2026年3月15日(日)
- 全サービス提供終了:2027年3月31日(水)

鈴木文夫:神奈川県の元小学校教諭。小学2年~6年生の担任を受け持ち、特別支援学級の担任も約10年間務め、発達障害・発達の特性についてみてきました。長年の経験を活かし、子どもたちの未来を支える活動を支援いたします。
なぜサービスは終了するのか?
素晴らしい教材であっただけに、「なぜ終了してしまうのか?」と疑問や不安を感じる方も多いと思います。
ベネッセコーポレーションからの公式発表では、詳細な撤退理由は公表されていません。
ただ、一般論として、オンラインでのマンツーマン個別指導や、発達のプロフェッショナルによる手厚いカウンセリングを伴う教育サービスは、システムだけの教材に比べて継続的な運営・維持コストが非常に高くなりやすい傾向があります。
当メディアでも、まるぐランド for HOMEが発表された当初は、「これほど手厚い内容であれば、月額5万円以上はかかるのではないか」と予想しておりました。
しかし実際のプレミアムプラン(タブレット学習+オンライン個別指導月2回コース)が19,800円(税込)という価格設定であったため、大変驚いたのを覚えています。
まるぐランド for HOMEとはどんなサービスだったか?
「まるぐランド for HOME」は、発達特性のあるお子さんの学習をサポートするために設計された教材でした。
| 提供元 | 株式会社ベネッセコーポレーション |
|---|---|
| 対象 | 小学生(無学年式) |
| 学習内容 | 読み書き、算数の基礎土台 |
| 学習形式 | プレミアムプラン…タブレット学習+オンライン個別指導(※受付終了) ライトプラン…タブレット学習のみのプラン(※2026年3月15日受付終了) |
最大の特徴は、事前のチェックテストでお子さまの「認知特性」(視覚優位か聴覚優位かなど)や「読み書き」「算数」のスキルを把握し、その子にぴったり合った学習方法を自動で提案してくれる点でした。
学習に関わる5つの認知特性スキルを確認
- 目で見て覚える力
- 耳で聞いて覚える力
- 注意・集中力
- ねばり強さ
- 段取り

このアプローチは、お子さま一人ひとりに寄り添うという点で、とても画期的だったと思います。
サービス終了のスケジュール
まるぐランドのサービス終了に向けたスケジュールは以下の通りです。
新規入会の受付終了
・プレミアムプラン:すでに受付終了済み
・ライトプラン:2026年3月15日(日)にて終了
全サービスの完全終了
・2027年3月31日(水)にて全機能が停止
現在まるぐランドをご利用中の方は、2027年3月末までは引き続き学習を継続することができます。
ただ、お子さんの負担にならないよう、進級や長期休みのタイミングで余裕を持って乗り換え先を検討しておくことをおすすめします。

教材として評価されていた優れた特徴
サービス自体は残念ながら終了してしまいますが、まるぐランドが大切にしていた「発達特性へのきめ細やかな配慮」という考え方は、今後も教材を選ぶときの大事な基準になると思います。
特に保護者の皆さんが「これいいな」と感じられたポイントは、以下のような部分が多かったのではないでしょうか。
- 認知特性に合わせた診断とレッスンの自動調整
チェックテストで「視覚で覚えやすい」「聴覚が強い」などお子さんの特性を把握し、同じ漢字でも見せ方や覚え方を変えてくれる仕組み。(このシステムは2025年に特許を取得しています) - 子どもが安心して取り組める工夫
間違えたときに「×」ではなく「?」や「!」にするオプション、書き取りの判定を緩めに調整できるなど、失敗を怖がらずに続けやすい設計でした。 - 第三者機関からの高い評価
学校・自治体向け版として提供されている「まるぐランド for School」は、2022年度の日本e-Learning大賞で最優秀賞を受賞するなど、学習効果がデータで認められた教材だった点も強みです。
こうした部分に魅力を感じてくださった保護者の方の視点は、本当に的を射ていると思います。お子さんのことを真剣に考えているからこそ、出てくる着眼点ですよね。
これからの学習環境はどう選ぶべきか?
まるぐランドの終了を受けて、これからの学習環境をどう選べばいいのか。判断のポイントは以下の2つに整理できます。
- 判断基準1:まるぐランドの「設計思想」を引き継げるか
無学年式であること、特性(得意・不得意)に合わせた個別最適化ができること、専門家によるサポートがあること。 - 判断基準2:お子さんがストレスなく「操作」できるか
機能が優れていても、タブレットの画面操作が複雑だと長続きしません。直感的に進められるかどうかの相性確認が必須です。
具体的な代替教材の候補は?
まるぐランドに近い学習設計(無学年式・特性配慮・手厚いサポート)を持つ教材として、発達障害の専門機関 「子どもの発達科学研究所」がカリキュラムを監修しているオンライン学習教材「すらら」をおすすめします。
「すらら」の月額料金は小学生コースで8,228円、小中コースでも10,428円(どちらも4ヶ月継続コースの場合)です。
サポート面では「すららコーチ」が保護者の方と相談しながら、学習計画作成の手助けもしてくれます。ただし「まるぐランド for HOME」のようなオンライン個別指導はおこなっておりません。
料金やコースについて詳細な情報を知りたいという方は、すらら(公式サイト)から無料で資料請求をして、パンフレットから確認するのがおすすめです。

「すらら」について詳しく知りたい方は、特徴や評判、メリット・デメリットをまとめている下記記事を参照なさってみてください。

【※注意点】操作性の違いについて
すららは機能面で非常に優れていますが、まるぐランドの「今日やるべきことが自動で1画面に提案される」という直感的な操作性とは大きく異なります。
特に低学年のお子さんにとっては難しく感じる可能性があります。
そのため、「絶対これに決まり」と断定するのではなく、操作性や難易度を含めて、ご家庭に合うものを比較検討することが失敗しないコツです。
他の選択肢もしっかり比較したい方へ
当サイトでは、すらら以外にも、まるぐランドの代わりとして安心して選べる「発達特性に配慮した優良タブレット教材」を以下の記事でわかりやすく比較・整理しています。次の学習環境を選ぶ際の参考にしてください。

タブレット学習のみではなく、「まるぐランド for HOME」のプレミアムプランにあったような個別指導も受けたいという方には、下記記事がおすすめです。

まとめ:焦らずに次のステップへ
「まるぐランド for HOME」は、学びにくさを感じているお子さんに真剣に向き合った素晴らしいサービスでした。
2027年3月に終了してしまうのは非常に残念ですが、お子さま一人ひとりに合った学習環境は、きっと見つかります。当メディアも引き続き、保護者の皆さまのお役に立てる情報を発信してまいります。



